爺と私と娘。

 爺と私と娘。
一言で言うと、「ウマが合う。」これに尽きる。

当時とすれば、(当時でなくとも)珍しがられたが、私はよく父と旅行をした。
まぁ、旅好きなので三人兄弟の誰もがそれぞれに一緒に父と旅行をしていたが、
私の場合は娘だったので、珍しがられたと思う。
まぁ、父と娘の二人旅行というのは、外国ではありえない組み合わせなハズだし。
とは言え、父との旅行は楽しいものだった。
一般的には、母と娘で旅行するらしいが、残念ながらそれに該当せず。


さて、そんな私にも娘が誕生した。
すると父は好々爺と化し、孫娘の私の娘と旅行に行くようになる。
最初は近場から、次第に遠出するように。

わが娘ながら、爺と仲良く遊びに行く後姿を見るとなんとも言えない。
あんな小さな子が、ニコニコして爺と手を繋いで歩いている。
普段は私にベッタリなのに、爺と旅行までするように。 ちなみに今は4歳。


実家が近くにあるわけではないので、娘とこうして遊んでもらえるととても嬉しい。
そして、これも私なりの親孝行だと思っているのだ。