父の還暦

 父が還暦を迎えた。
自分の祖父が還暦を迎えたときの記憶は、還暦=爺様。
今度は父が爺様の位置に。(ちなみに私の祖父を、娘には大爺と呼ばせている)


還暦のお祝いという理由で、実家に帰ってきているのだが、なんでもいいので
ちょこちょこと娘の姿を見てもらっている。


自分も親になり、自分がしてもらったことを思い出す。
父はよくこう言っていたものだ。
「親にはお金なんて返さなくていいから、自分がしてもらったことは
自分の子供にしてやれ。」と。

これが、なかなか大変だということが少し解ってきた。
自分がしてもらったことが、どれほどのことなのか。
恩返しをするつもりで、子供に伝えていきたいと思っている。